無料レンタル komukomu.com2008年11月21日
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へっぽこ初心者クライマーkasuminの奮闘の軌跡
宝箱
マイメロのプラスチックの箱。
私は高校2年生の頃からここに大切な手紙を入れる習慣があるんです。
なぜ高校2年生だったのか。

今日も疲れた。そう思いながらジンジャーエールとビールを飲んで。
ふと横を見るとピンクの箱が本棚から飛び出してて。
懐かしいなぁ。昔の手紙入れだ。そう思って開いたのが始まりでした。
忙しい毎日から、ふとタイムスリップしたような、懐かしい感覚。




そこには当時高校2年生の私が部活の引退式で友達にもらった
沢山の手紙が入っていました。






私は軟式テニス部に所属していました。学校は中高1貫。
一年生で18人いた同学年は、高校2年生で幹部になるときには1人になっていました。


高校1年生のときには10人はいたのです。
詳しくは書けませんが、同学年は色々な意味で破天荒で、部活になっていませんでした。



結果から言ってしまうと、私は約9人の部員を辞めさせたのです。
1人1人は本当に純粋で良い子たちでした。
私は、部活を守るべきなのか、友達を守るべきなのか必死で悩みました。



今でも、高校生のときに選んだ自分の決断が正しかったのか答えが出ない。



私も実際当時は精神的に疲れ果てていました。
私がもう少し大人だったら。



時々、悔しくなります。
あぁ、違う決断をしていたら、友達を失わなくて済んだのではないのか。と。



でも、精神弱弱しい高校生のときの私も。
あの、決断の日に心に誓った言葉は今でも鮮明に覚えています。






「自分の出した決断に全責任を負うこと」




あの子が私に向けた悲しみ、怒りは私の決断から来てるもの。
私がそれ以降受ける苦しみも私の決断から。




自分で決めた。
誰に理解されなくても。




そうして高校2年生。学年では1年で幹部になりました。
一人で部活を仕切る。その孤独感は、大学4年生になった今の私でもそれ以上を経験してない。



それでも私が決めた道。





そして1年が過ぎ、引退式の日。
友達から沢山の手紙をもらいました。
その中には昔私が部活をやめさせた子からもメッセージが書いてありました。



「お疲れ様。」



皆私を暖かく見守っていてくれていました。一人じゃなかったんだと始めて実感したあの日。
私はそんなにすごいことはしてないの。
むしろ沢山の人を傷つけた。






沢山の気持ちがそのマイメロの箱からよみがえり、いつの間にか少しだけ涙がこぼれていました。










ただ1つ言えることは、私は部活に対してまっすぐにぶつかっていました。
純粋すぎる心だった。でも、今の私には綺麗すぎてまぶしい。








忘れないように、そっと、大切にこのピンクの箱はしまっておこう。
そして、過去の私を否定せずに、あのころのように真っ直ぐ生きたいと思います。












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